新工房計画:トイレはワタシの仕事です!

「良いんじゃないですか〜。」
って、これは新工房の改装に入ってもらった大工さん2人のいつもの返事。
大工の妖精イトウさんとアユム君と過ごした1週間の、後半戦はずいぶん仲良くなってたわ。
イトウさんとアユム君のことは先週の更新した分に書いてますね。

大工の2人に改装に入ってもらっていても、アッチは彼らにコッチは自分たちでというぐあいで予算の回らない分は自力でやるのよ。
自力でとは言っても、彼らのやるべき仕事はハッキリしているけど、自分のやるべきことってなんだかよく分かんない。むしろやりたくないんだもの。やったことない仕事ってどこから手をつければ良いのか分かんないものでしょ。
「ワタシ、何やればいーんだろ?」って突っ立ってると、なんでもズバッと言いのけるアユム君に「はいコレやって、あとコレもね。」と言いつけられるの。
たとえば、ペンキを塗るためにはずしたギットリ汚れのコンセントカバーとかをね、ザラザラと手渡されるの。それから客だまりにある小さな換気扇も「アレ、洗っといてよ。」とかね。
普段だったら、ただの仕事仲間かなんかだったとしたら、ナニさ!て思って素直に聞けないと思うわ、ワタシ。でもね、ド素人の立場だもの「ハイッッッ!」とありがたく指示をあおぐばかりだわ。

そんなでもトイレのペンキ塗りは率先してやったのよ。
だってトイレって大事でしょ。トイレって好きだもの。キレイにしてホッと一息つきたい場所だもの。出掛けた先のトイレの印象がその場所の総合印象になることってありません?
だからトイレはワタシが丹誠込めてやるわ!誰も手を出さないでよね。トイレはワタシの仕事なのよ。って使った人に言いたいんだから。
なあんて息巻いたけど、予算の関係でトイレのペンキ塗りは注文できなかったからなんですけど。



ごめんなさい,和式です。



もともとトイレの壁の色はクリーム色で窓枠や扉の枠が淡いグレーだったのを、枠を真っ白に壁を淡いグレーにしたの。枠の色と壁の色を入換えただけなんだけど、気に入ってるわよ。
ずっと白い色の窓枠に憧れてたんだもの。
工房の外装で窓枠を白くするのは都合で出来なかったから、着色可能なトイレの枠はど〜しても白くしたかったのよね。白い窓枠は夢の実現てわけ。

淡いグレーの色をイトウさんに作ってもらって、枠の真っ白はペンキ缶のままの白ね。
塗り上げた後は気分は上々。で、大工の2人に聞くのよ。どう!?どうです!?良いでしょ!?ってね。
そうするとね、返ってくるのは「良〜いんじゃな〜い。」「良〜いんじゃないですか〜。」って返事で、ちょっとう、確認してから言って下さいよ!テキトーなんだから。

何度となくそういうシーンはあったわ。
2人は自分たちの仕事を淡々とやるばかりで、コチラのやることにとやかく言わないのよね。質問すればアドバイスをしてくれるし、こうしたいって希望にはすごく協力的。ホントに自由にやらせてもらったわ、彼らの仕事場なのにウロチョロして。ペンキの塗り方や大工仕事を教わって、2人にしたら仕事が増えてたんじゃないかしら。
いろいろ工具も借りたしね。あ、過去形じゃないわ、工具に関しては今も借りてるものがあるのだった。



長〜いカウンター。



彼らの工期1週間が経ちアユム君とイトウさんがいなくなったら何をすればいいんだろう…って不安だったわ。「2人がいなくなったあとは何したらいいの〜!?」ってこぼしたら、「もうほとんど終わってるじゃん。あとは掃除でしょ!床の汚れ拭き取って、カウンターも掃除して。大変だよ〜。ボーッとしてらんないよ。」ですって。
そうなの?床の掃除てそんなに大変なの?ボヤ〜。

大変だったんですう〜。
イトウさんとアユム君が去るとたくさんあった工具がサッパリなくなると、隠れていた床やカウンターが現れたわ。それまで天井や壁の掃除にペンキ塗りで上ばかり見てたしね。
床のタイルも油汚れで黒くペトペトしてるし、ペッカリ合板の白いカウンターも白とは言えない薄汚れたグレーね。
これってデッキブラシでこするくらいじゃダメよねえ…となれば一枚一枚をこすらなきゃねえ。え〜!終わるのかしら!?






終わったんですう〜。
這いつくばって一枚一枚こすってったら、ちゃんと汚れはとれるしはじからはじまで、掃除し終えたんですう。
これはかなりの達成感よ。もう土足禁止にしたいくらい。
手を動かせば終わるものですよね。
こうなりゃ面積の狭いカウンターなんて楽勝ですよ。
合板のペカリとした白をよみがえらせたわよ。

この合板のカウンターは壊しちゃえば?って提案がアユム君からあったのを、壊すにもお金がかかるんだからダメよ!ってワタシの意見から活かすことにしたのよね。
わりと長いこのカウンターは工房でけっこうな存在感なので、このカウンターを中心に内装を考えることになったの。すべては合板の真っ白なカウンターから、なのよ。
キッチンの壁の色も客だまりの壁の色もカウンター様の存在感に合わせたつもりよ。



左:掃除前、右:掃除後。



古いものが好きですか?新しいものが好きですか?
人の好みがどっちかに別けられるとしたら、ワタシはどっちにも振り切れない、あるものが好きなタイプなんだって思ったわ。
今回の新工房計画でそう思ったの。
はっきりした好みがあるわけではなく、そこにあるものが好き。多少の好みはあるけどね。
あるものが好きというよりは、あるもので何とかするって言う方が正しい、貧乏性なだけかも知れないけどね。

今のところ唯一心が躍ったことは2台あった大きな合板のテーブルのうち1台の脚を残して、イトウさんに切って付けてもらった白木を自分でヤスリがけしてからオイルを塗って磨きオリジナルのテーブルに仕立てたことよ。貧乏性全開でしょ。
でもね、家具職人になる人の気持ちが分かったような気がするくらい楽しかったわ。



まだ白木。
オイル一度塗り。

















工房はすこしずつカタチになってきてます。計画は終盤戦よ。
そろそろジャムを煮るフル〜ツデイズに戻らなくっちゃね。

…もうすこし続く。








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プロフィール

 
宇佐美エバ亜希子
うさみエバあきこ
ジャム職人
埼玉県上尾市出身
季節を追った国産果物や野菜のジャムを作ります。 エバジャムを召し上がれ!

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