タネ取り地獄でございました

今週ぶじにブドウのジャムを煮終えました。
「べリーA」っていう品種よ。
「べリーA」は「べリー」×「マスカット・ハンブルグ」というブドウを交配して1940年に発表されたものだそう。ずぅ〜っと「べリーA」って呼んでいたけど、本名は「マスカット・べリーA」だっていうのを、調べてみて知ったわ。
へえ〜、「べリー」も「マスカット・ハンブルグ」も、どっちも知らない品種ね。ご存知ですか?
ブドウの品種って日本にあるだけでも30〜40種類もあるんですって。その中でワタシが食べたことのある品種は10種類あるか、ないかだわ。
と、書いてる途中で数えてみたら意外と15、6種類あったわ〜。
さすがジャム屋だわね、我ながら。




さて本名「マスカット・べリーA」ですが、”マスカット”だなんて付いてるとグリーンのブドウを想像しちゃうでしょう?
違うの、実際は黒に近い紫色なのよ。
召上がったことあるかしら?
最近ではタネ無しが多くらくに食べられるようになってるブドウですもん、タネのたっぷり入った「マスカット・べリーA」は敬遠されるかしらね。探せばタネ無しもあるそうだけど、ワタシは見たことないわ。

ワタシが子供のころ父親が借りていた畑の持ち主がブドウと梨を栽培する農家さんで、父親の畑の隣りにブドウ棚が広がって、なっていたのは「べリーA」だったわ。
季節になると妹と棚の下を追いかけっこしながらブドウの房からつまみ食いしたりして。ちゃんと有料のブドウ狩りもしたわね。母親は贈答用にどこかへ送ったりしていたのを覚えてる。
最近の大粒で美しいキング・オブ・フルーツてな堂々とした様子のブドウに比べて、濃い紫色の果皮に白く粉っぽいブルームを起こして田舎町の青年て素朴な感じの「べリーA」は、こどもの頃からの付合いからか愛着のある品種だわ。
味も、タネに気を取られがちだけど濃厚な甘みに適度な酸味があっておいしいのよ。




ジャム屋になってお付合いしているブドウ農家さんから、今まで送ってくださっていた数種類のブドウの木を切ってしまったというお手紙が来たのは夏のことだったの。
ガーーーーン…。
今後の仕入れに響くわ〜っていうこともあるけど、直接連絡をとり合っていた奥さんは詳しく聞いた訳じゃないけどもブドウ作りをしたくてブドウ農家へ嫁いだってくらいのブドウ(作り)好きだそうだから、ずいぶんなご決心だったと想像するわ。
電話をしてみると家庭の事情があってのことだそうで、それでもいくつかワイン用のブドウの木は残しているということで、赤ワインの原料にもなる「べリーA」も残ってたの。
それなら「べリーA」だけはい今まで通り送っていただくことにしたのよ。
「べリーA」はもう1軒の山梨の農家さんからも送ってもらっているブドウだったから、他のブドウがない代わりにたくさんの「べリーA」が今年は届くことになったってわけね。
それが総量なんと17kg。
今までで一番多い「べリーA」の山よ。

届いちゃった後で、目を背けたくなるのに気持ちを奮い立たせてむかったわ。
そう、タネ取り地獄の始まりなんですものー!
タネ取りのないほかの果物なら10〜15kgはこなすけど、ブドウは1日に5kg前後しかワタシ1人では処理出来ないわ。
え!?怠けてるんじゃないかですって!?
そりゃ、そうかもしれないけど、意外とジャム作りだって疲労するのよ。だから1日がむしゃらに動いちゃうと次の日使い物にならなくなっちゃうんだから、ペース配分も必要なの。




まずは房ごとジャブジャブ洗うでしょ。
そんで房からひと粒ひと粒を取っていくでしょ。
そんでつぶれやゴミをよけながら洗ってザルにあげるでしょ。
ここからですよ、タネ取りが始まるのは。

最近は延々と続く単純作業のときにはタイマーをかけて臨むことにしてるのよ。10分間ね。
10分のあいだにどれくらいの成果か確認したら、次はもう少し!その次はまたもう少し!って記録を更新してくつもりでね。
必ずやってくる睡魔にはブドウを2、3粒口に放り込めば良いわ。
ブドウ=ブドウ糖。
これぞエネルギー源てな感じで、ブドウ糖が脳みそに直撃して目を覚まさしてくれるの。ネット検索したらブドウ糖は「脳の活動を維持する為に、絶対に欠かせない唯一のエネルギー栄養素」ってあったもの。
実感するわよ。その即効性ったら驚くわ。
みなさん、疲れたときはブドウですよ、ブドウ。

そうやって作業を続けてって、まだ手をつけてない方のザルの底が見えてくると「もうひとふんばり〜!」「もうひとふんばりよ〜!」って、また自分を鼓舞してね。
あ〜あ、な〜んて孤独な作業なのかしら。
ここまで、タネを取り終えて煮るまでの作業に4〜5時間かかるとね煮るのはもうパラダイスよ〜。生の味から、ギュッギュッ、ギュッギュと味わいが変わっていきますからね。おもしろい。
はっきりとした濃い紫色も見ていて嬉しいわ。
そして確実におししいの。
なんてったって、ブドウですから。




毎年同じことの繰り返しで、「べリーA」に向かうときは自分を動かすのに気合いがいるのよ。この秋もちゃんと「べリーA」が終わってホッとしたわ。
それに今年はいままでとちょっと違う(気がする)の。

むか〜し、こどもの頃に家で食べたクロスグリのジャムの味わいが忘れられなくて、その後はそのクロスグリのジャムほどおいしいスグリジャムには出会えないんだけど、だけど実家がブドウ農家の友人が作る「べリーA」のジャムがそのクロスグリに似て、同じくらいおいしかったのね。
「べリーA」のジャムを作り始めてから毎年彼女のジャムを思いながら煮るけど、今年はレシピを少し変えてみて、ちょっとだけ近づけたように思うのよ。






紅色の小瓶です

お久しぶりでございます、エバジャムです。
今年から隔週で更新させていただくことになったんです。
すでに2013年も2月でございますが、そういうことになってます。
遅ればせながらよろしくお願いいたしますう。

先日、東京では成人式の日に降ったような大雪になるって大騒ぎになってましたけど、降るには降ってもたいしたことにはならなかったんですよね。
3月に季節外れの雪が降ったりすることもあるけど、やっぱり季節は変わってると感じません?
雪予報がはずれた日は、寒さの質が違ったもの。
立春を過ぎてますもんね。確実に季節は移り変わってますよね。
あ、これって東京感覚、関東感覚だけど東北や北海道はどうなんでしょう。
立春、感じられてますか?

エバジャムでは冬期の最後に、ラストスパート的に柑橘類が届き始めたわ。
ただいま工房にはキンカン30kg、イヨカン40kgがオレンジ色の美しい山になっているの。
とくにエバジャムで使うイヨカンは普通にスーパーで売られている果皮がブツブツ、ヨボンとしたのと違って、濃いオレンジ色にワックスをかけたようにツルツルでテッカリ張りがあるからなんとも言えない様子よ。すごくかわいいの。
品種は一般的な「宮内イヨカン」だったような気がするのに、この見た目の違いはなんなのかしら。今度、農家さんに聞いてみなくっちゃ。

これからしばらくこのキンカンにイヨカン、それからデコポンやグレープフルーツって柑橘類が続くのよ。
つまり、皮を刻んで刻んで刻みまくるってことなのよ。
うぐぅ…。





なあんてね、まだキンカン、イヨカンに手をつけてはいないくせにグチっぽいかしら。
気合い入れってことですわ、き・あ・い。
柑橘の季節本番の話しよりもね、冬の名物ジャム、カリンのジュレを終えた話しよ、今回は。

カリンは届いてすぐに工房のカウンターにドサリと置いとくと、お客さんの目によくとまるようでたびたび声をかけられたわ。
ふつうの果実のようにそのままパクパク食べられるものじゃないからでしょうね。「ジャムになるんですか?」って質問が多くてね。

カリンだけはエバジャムでは”ジュレ”というカタチになって瓶詰めされるのよ。
”ジュレ”ってゼリーの意味のフランス語なんだけど、ゼリーって言うより”ジュレ”のがもう少しフルフルと柔らかいイメージがしません?
するでしょ。
カリンを煮込んでこしてエキスを取り出したとこへお砂糖を加えると、カリンは自分の持つペクチンでぷるんと固まるんですね。
すごーい。
ユズやライムの柑橘類にもペクチンはたっぷりあるけど、柑橘類は果肉も果皮もいっしょにたべておいしいですもんね。だからマーマレードってかたちになるんですよね。






カリンの果肉はとても固くて生食には向かないのはみなさんもご存知かと思われます。
調べると砂糖漬けやハチミツ漬けなどに加工すると果肉も食べられるようになるらしいんですけど、ワタシはまだ食べたことないわ。
煮込むためにスライサーで薄〜く削ったものを、ちょびっとかじってみるとザラリとした渋みがベロに広がるの。フルーツとは思えないわ。
気にはなっているんだけど、カリンの果肉。食べてるって方がいらしゃったらどんなものなのか教えていただきたいわ。

ジャム屋になって8年、このカリンジュレ作りは冬の一大イベントなの。
1年に1度しかやらない方法だからよ。
カリンの煮込み具合やお砂糖の量で固まり具合が変わっちゃうんだもの、スリルは満点。
さあ、カリンだ!ちゃんと固まってもらわないと困るわよー!って緊張が走るのよ。
瓶詰めしたはいいけど固まりがゆるすぎて瓶をあけて再び煮詰め直すはめになったこともあるの。

それがね、今年はすごく落ち着いて作業を進められたのね。
拍子抜けするくらいにスリル無しだったわ。
なんでしょうね〜、慣れなんでしょうか、さすがに。
きれいにぷるんと固まってますよ。キラキラと紅色に輝いて。
このデキをうんと自慢したいとこなんだけど、まだ自分を信じられないのが悲しいとこだわね。

カリンのジュレは、収穫の年や産地、カリンの種類によって赤ワインのような渋みが強く出たり出なかったりして。今年のは軽めの渋みがるわね。
この渋みはカリンジュレファンにはアクセントのようなものなのか、好まれているのです。
ちょっと調べてみるとカリンはタンニンを含むそうで、なるほどだから渋みがある訳なのねえ。

エキスを煮出している段階ではクリーム色というか黄色っぽいへんな色をしてるのに、砂糖を加えてしばらくすればなんとも鮮やかな紅色に変身するのは(すごいでしょ!)、これはポリフェノールを含んでいるせいかしら〜。
ポリフェノールってあれでしょ、紫色系の果物には含まれてるヤツでしょ。ブルーベリーとか。






カリンと言えば咳止めってことがいちばんにあげられるようで、お客さんとカリンの話題になると「のどに良さそうね!」とか「(カリンジュレを)溶かして飲もうかしら!?」っておっしゃるけど、ワタシ自身はのどへの効能はあんまり実感ないの。
カリンのジュレのお気に入りの食べ方は、きめの細かいしっかりした白い食パン(焼かない)に多めのカリンジュレを塗って薄ぅ〜くスライスしたバターをひらひらのっけて、紅茶をお供にって食べ方よ。









九州はミカンの季節ですね。

今週14日、月曜日の雪はすごかったですよねえ。
ワタシ、この日の夕方に飛行機に乗る予定だったの。
用事があって博多に行くのに最終の20時発の便に乗る予定だったの。





この日は朝から降ってた雪のせいで月曜日の便は午前の3便をのぞいて欠航のマークが記されていたのね。ネットで調べるとそうやって情報が出てくるのよ。
で、肝心の自分が乗る予定の最終便は「遅延の可能性あり」って書いてあったわ。可能性ありだなんてちょっとぼんやりした情報じゃない?

外はものすごい雪。出掛けてったのは良いけど欠航だったりしたら嫌よねぇ。
そんな風に考えるとグズグズしてしまって、あれほどの雪だったら交通機関のおくれを考えて早めに出るべきとこなのにやや出遅れちゃった。それでも20時の便にむけて3時間弱早めに出たのよ。家を出発したときには雪は小降りになってたしね、3時間もあればちゃんと着くと思ってたのにい。
バスも電車もすごーく遅れていて(当たり前かしら〜)羽田に到着したのは20時半。それでも受付カウンターに行くまではまだ飛行機は出発してないでしょ〜、乗れるわよね〜、とあくまで楽観的だった馬鹿なワタシたち。だって「遅延」てサイトには出ていたもの。
ところが、20時の最終便は20時5分に出ていたの。
5分遅れなんて遅れのうちに入んないわよ。やるわねスカイマーク。

さて、困ったわ。ワタシたちの福岡行きチケットはどうなるの?
カウンターのスタッフに「電車遅延で乗り遅れたのよ!」と訴えたら、翌日の早朝一便なら用意出来るんですって。
でも早朝よ。6時40分発なのよ。三鷹から羽田までは1時間半くらいかしら〜。始発に乗ったってこの雪の後じゃ間に合わないんじゃないの?

この日は福岡行きの最終便は出たんだけど、たくさんの欠航便のせいで飛行機に乗れなかった何人もの人たちが翌日便を待つのかソファで寝転んでいたわ。うう〜ん、その手もあるけどね。
だけど宿をとることにしたわ。
羽田近辺でビジネスホテルでもとれそうな場所ってどこかしら?ぜんぜん分かんないけど、目に入った京急電鉄の改札で駅員さんに尋ねてみたのね。
そしたら蒲田でなんとかなるんじゃないかってアドバイスをもらってね。とりあえず京急蒲田駅に降り立ったわ。
蒲田駅の駅員さんにビジネスホテルのある通りを教わって、22時過ぎの人気の少ない、初めて降立つ京急蒲田駅ではまったくのよそ者気分だったわ。
正確にはちょっと離れた場所に位置するJR線蒲田駅には降りたことがあるけど、ずっとこじんまりした京急蒲田駅は違って感じるもんなの。たぶん、気持ちによるものが大きいんだろうけどね。
本当ならそろそろ博多に着いてるはずなのに、ここは蒲田。

この夜の蒲田のホテルはかなりの軒数が満室だったんじゃないかしら〜。何軒かに満室だと断られたもの。それでもなんとか一人一泊5千円弱のビジネスホテルを見つけて部屋に入れたのは23時過ぎていたかしら。
ちぇ〜っとな。
だけどね、余計なお金がかかっちゃったことをのぞけば、東京をなかなか出られないでいても家を出たからには旅には変わりなく、初めての経験だらけだった旅の始まりはつらいばかりでもなくて、笑えるところもあったわ。苦笑いかもしれないけど。
みなさんは悪天候で旅の途中に足止めをくった経験てあるかしら。

加えて福岡から帰る前日には夕方から降り始めた雨が雪にかわって、これもまたかなりの降りだったのよ。宿にもどるために拾ったタクシーは下りの坂道でブレーキがきかなくて横滑りしたくらい。
午前中の便がまたトラブるんじゃないかと心配だったわ。雪に始まり雪で終わる?博多?ってねえ。
結局は、翌日は快晴で、おまけに朝まで降っていた雨でだいたいの雪は溶けていて凍結もほとんどなくて空港まで難なく行けたのでした。

あら、ジャムとは全く関係のないことをダラダラ話しちゃったわ。
う〜んと、う〜んと。
福岡でなにかジャムな経験とか情報とか得たのだったかしら…。
柑橘類の時季まっただ中もあって、福岡と、寄った大分でも、道の駅や街の商店も色んなミカンであふれていたわ。
ここら辺では一ついくらのレモンがパッと見に12〜15個くらいビニール袋詰めされたのが250円だったかしら。
大好きだけど東京では絶対買えない大きなミカン晩白柚(バンペイユ)は400円で買えたわ。東京だと1個が2千円くらいするのよ。
まあねえ、ワタシは往復の飛行機代に余計なホテル代をかけてるんだものそのくらい得しなくっちゃねえ。

晩白柚と大分のハチミツや、古い旅館(泊まったわけではないわ〜)で作られている柚子のジャム、”柚子練り”は宅急便で月曜日に届くの。
この”柚子練り”がこれから仕込むユズマーマレードになにか良い影響があると良いんだけど。
旅は終わったけど、後追いでやってくる品々で余韻を楽しむつもりよ。
月曜日が待ち遠しいわ。

さて〜、2013年もすっかり明けましたね!
本年もなにとぞエバジャムをよろしくお願い申し上げます!!!
スネーク!








愛しのボニータ♡




 


とんちピクルスさんがエバジャム工房に来て下さったのがもうずいぶん前のことのよう。
エバジャム工房での初イベント、とんちさんライブ「秋のエバジャム音楽会」にはご家族連れで近所の商店の方たちや、いつものお客さん、友人たち、それにふらっと立寄られた方々でわいわいと賑わったわ。
あの夜は、もういつのこと?
前日金曜日の仕込みを終えてから、写真のとんちさん頭上に揺れるランプシェードを夜なべして作ったのよ。とんちさんを赤く照らしたかったからよ。

1週間の時間の経ち方ってこんなだったかしら?と毎週末に思うわ。
色んなことが日々にあるのに、余韻を楽しむ間もなくサッサと毎日が過ぎくわ〜。
これって、どうなのかしら?
二ヒル牛マガジンの更新も、1週すっとばしてます。
すみません。

そう、工房販売開始からいまだにぺ−スがつかめないままです。
毎日がくるくる慌ただしいんですよ、てことはここのとこのいつもの言い訳になっちゃってるわね。
そう、だってね、そろそろ今週も閉めるわよって日曜の閉店時間まぎわに電話が入って思わぬ仕入れをすることになったりするんです。
これはオープンなスペースを持ったお陰だとは思ってるのだけど。
さて、ある夜の戦利品はこれよ。
ド〜〜〜ン!


かわいいボニータ!
そうボニータって初めてお目にかかる品種なの。
届いてすぐに味を見させてもらうと皮と果肉がクッとしまって、酸味が爽やかだったわ。
火を通すとおいしくなる品種じゃないかしら。

さてこのトマト、写真でご覧になってわかるかしら?ミニトマトよりはあるもののかなり小ぶりなのよ。種取りの苦労を思って尻込みしちゃうわ。
それでもね無農薬栽培だってこともあるし、初めての味わいが面白くって腕がなるってもんなんですよ。
なんてたってボニータって名前が気に入ってるわ。

夜に届いたトマトは数日は常温保存が出来るそう。
数日は追熟もかねて寝かせておきましょう。前の週に煮たゴルビーって品種のぶどうに梨を2割ほどまぜたジャムの瓶詰めをし終えたら、とりかかるのよ。
それに、ボニータを煮るまえにやっとかなきゃならないのは、まずレモンの皮の下処理なのよ。






この時季はまだレモンが少ない季節なんだけど、今年はワタシには運よく(でもミカン農家さんには運悪く…)台風で折れたレモンの枝から収穫した青いレモンをたくさん届けてもらっているからね。トマトジャムにはレモンの果汁と皮をたっぷり使うからね。
レモンの皮は薄〜くスライスしたら茹でこぼしてから使うの。

先日どんなことをしてる自分が好きですか?ってラジオでテーマになっててね。スタッフが街に出て、道行く人にインタビューしてたわ。
ワタシだったらどんな自分かしら〜って考えると、やっぱりね、レモンの皮スライスやブドウの種やトマトの種取りを「うげ〜」って思いながらも手を動かし始めれば調子に乗ってくるところとか、その「うげ〜」の下処理を終えたあとの果実に火をいれている瞬間を楽しんでる自分が好きよね〜。
鍋から立ち上るいい香りや刻々と変化する色を感じて「ああ〜、まいどまいどこんなことに心動かされるんだわよ〜。」って我ながらあきれちゃう。






ボニータは種の部屋がだいたい3部屋だったから桃太郎トマトの種取りよりはリズムが作りやすかったわね。
写真を見ると、ホラ、ね、お行儀良く3部屋に種が別れてますね。

ボニータのジャムは前回の桃太郎トマトのジャムより濃厚に仕上がったみたい。
週末用のジェラートに使って、トマトジェラートになってます。もちろん瓶詰めジャムとしても販売しますよ。
















 



材料を選べるってこと

この様子をご覧くださいませよ。
生産者さんの愛情がさ、じ〜んわり伝わってくるの。




いつもなら緩衝材にくるまれてくる果物なんて、なんて過保護なのかしら〜って思っていたけど。
あ、エバジャムに送られてくる果物のほとんどは農家さん家からでる新聞紙やリサイクル緩衝材にくるまれてくるの。
それだって充分に手間なんですけど。

届いたイチジクは山口県で自称新米農家さんという方が無農薬有機栽培で作られているものなのね。今後ジャムの材料となるイチジクの仕入れ先になるかどうかって、試験的に送っていただいたものなの。 
新米農家さんはワタシの申し出に戸惑いながらもジャムの材料のことを一緒に考えてくれそうな雰囲気よ。

農家さんへ仕入れ交渉のアタックをするときにいつも思うのだけど、白羽の矢をたてられた気の毒な農家産たちのほとんどがみんな協力的なのには、驚くわ。感動的でさえあるのよ。
これはワタシのジャム屋的カンの良さや、ラッキーな超能力とか日々の行いの良さのせいじゃあないかとひそかに考えてるんだけど、もしかしたら世の中にはそんなに悪い人ばかりじゃないってことかもしれなし、農家さんて職業柄のせいなのかもしれないけど。

電話口の新米農家さんは、山口のいなかで無農薬有機栽培への理解の難しさをつぶやいていたし、突然のへんな電話(ワタシのね)への疑いからかちょっと心もとない口調だったの。
ワタシよりお若くそうだし、気の優しい方なのかもしれないわ。

そんな想像をしながらサンプルにと頼んでみた段ボールを開けて出てきたイチジクには、遠くに無事に届くようにとの彼の気持ちを見るようだったの。

イチジクは2品種送ってもらっていて、黄色っぽい方が在来種の蓬莱市柿(ほうらいし)で紫色のがよく出回っている桝井ドーフィンなんですって。



蓬莱市柿(ほうらいし)


















桝井ドーフィン



サンプルで送っていただいたこのイチジクはほんの1kgしかなかったので、ワタシにはめずらしく自家用よ♡

ところで先日、別で買ったイチジクジャムを煮終えた時にちょうど、製菓材料屋さんでセールになってるマスカルポーネチーズを発見したのね。
普段はマスカルポーネチーズなんて買わないわ。だってお高いですもん。
でもね、その時はセールだったしイチジクジャムにマスカルポーネを合わせてジェラートを作ったらおいしそうじゃない!と考えて思い切って購入。セールだったって言っても高いもの、思い切ってよ。

帰ってジェラートの材料を組み立てて,混ぜながらの味見はそりゃあおいしかったわ〜。
マスカルポーネチーズとイチジクのジェラートの値段はいつもよりちょびっと上がるけど(350円!)、きっとお客さんにも気に入ってもらえるはず〜と信じてるわ。






工房販売開始からあんまりリクエストの多かったのがブルーベリージャムで、いままで値段の高さに恐れをなして買えなかったブルーベリーを、先月仕入れて出来上がったジャムはふだんのエバジャムでは考えられない高級品(880円!!!)として販売したの。
国産ブルーベリーの値段を知ってか知らないでかは分かんないけど、それでもお客さんは購入して下さったわ。
これでまたブルーベリーを仕入れることができるってものよ〜。

工房での常設販売はたった週に2日間ではあるけど、以前よりひと月の販売日数を増やすことになったし、お客さんの幅を広げることにもなったみたい。
これは材料仕入れの幅を広げることにもつながってっtから、想像もしてなかった展開よ。
いままで使えなかった材料に少しは手が出せるようになるのって、嬉しいものだわね!



ジェラートに生イチジクを並べてみる。






















進化中。玉ねぎジャムキャンペーン中!

まだモヤ〜ッとしまりのない新工房だけど、ジャムだけは煮てますよ。

新工房で作業が始めてからひと月ちょっと、ここのとこ心の中は玉ねぎジャムのことばかりなの。
初の販売を無事に売り切った”玉ねぎのビネガージャム”だけど、なにか引っかかるのはどうしてなんでしょう…? 
いままでこんな感覚あったかしら〜。
これって初めてトマトジャムを売出した頃の気分と似てるのよ。
材料が果物じゃないってとこが気がかりの原因なのかしら。そうね、きっと。






1年を通して十何kgの1回戦で仕込み終える果物は何種類かあるの。たいていはタイミングで時季に追いつけなくてやっと1回の仕込み、ということになるのね。「もう1回煮たかったわあ〜〜〜!」なんて思っても次から次へ各地からの果物に追いかけられてると、諦めることもあるのね。
だけど!玉ねぎはもっと煮たいの。無理してでもよ。
まだ、もっといい着地点があるんじゃないかしらって落ち着かないのね。

玉ねぎのウマ味は野菜とはいえ、けっこう良い出汁になりますよね。味わいにしっかりとした重さがあるっていうか、そう、重いんですよ。濃厚なの。
ジャムにしては濃厚なんです。濃厚エバジャム。濃厚はおいしい味わいのひとつとは思いますけどね。
なにしろ、玉ねぎジャムの香りを嗅ぐとたん連想するのは、ベーコンとか豚のバラ肉の塊とかチーズとかなの。そういうのをぶっつけたくなるってことよね、食べる時の組合わせとして。
そんな組合わせも良いの、もちろん。トーストにベーコン、トマト、玉ねぎジャムとか、スクランブルエッグにトマトに玉ねぎジャムもおいしいですよ。やってみてちょうだいね。
でもね、好みとしてはもっと軽ぅ〜くいきたいの。休日のブランチならいざ知らず、平日の朝からベーコン焼いたりスクランブルエッグ作ったり、ホントはあんまりしたくないもの。

だから1回戦の14kgを煮終えてすぐに、2回戦のために玉ねぎを注文したわ。
今度はレモンをたっぷり使ってみることにしてね、同じとこからレモンも一緒に頼んだの。
レモンでフルーティに仕上げる作戦なのね。
ちなみに玉ねぎもレモンも神奈川県は小田原産よ。こちらは自家検査を実施しているそうで不検出との報告をいただいてます。放射能のことね。






ところで、今回の玉ねぎジャムの仕込みの時ね、ワタシなかなかの超能力を発揮したの。
今回の仕入れはちょっと少なめに10kgで、そのうちものすごく小さいサイズは別で使いたかったから十数個をよけといたのね。よけた時点でもう総量は何kgだか分からなくなってるの。
仕込みに入って、まずはとにかく表皮をむきまくり。皮をはがして現れる白く輝くツルンとした姿はとってもキレイよ。今度はひたすらスライス、スライス。切って切って切りまくります。これは久しぶりに精神にこたえる超〜単調作業なのよ。数十個を取り分けてあるったってどっちにしろかなりの量ですもん。
単調作業を終えてホゥゥーーッと白い切片を眺めながらね、玉ねぎって空気に触れることで血液サラサラ成分が増すって、いつだったかしら〜きっとTVでよね、聞いてたから玉ねぎジャムは血液サラサラジャムよね、とか思うのよ。

でね、その白い切片の山からひと鍋で煮る重さを、なんと!ぴたりと当てたのよ!これがワタシの超能力ね。
言っときますけど切片の山の総量は計ってないですからね。
それが、ひと鍋を1.7kgにして5回煮れば良いわね…って予測がぴたり!ここまでのぴたり賞は初めてだったからジャム屋稼業もそろそろ違うステージに来たかと思っちゃうわね。



たっぷりレモンの皮。



モンモンと作業してる最中にはそんなこと思ってニヤニヤしたりしてるのよ。「おお!超能力!!!」なあ〜んてね。

そのちょっと変わったジャム、玉ねぎジャムと相性が良さそうなのは笹塚にある家族経営のベーカリーカフェcafe tojo(カフェトホと読みます。)の奥さんと、それから旦那さんが焼くしっかりしたパンかしらねえと思っていたわ。
予想通り、6月に販売先で一緒になったcafe tojoの奥さんに「玉ねぎジャム気になってたのー!」と1本購入いただいて、数日後に聞いた組合わせにはおどろいちゃった。
旦那さんが焼いた黒糖ジンジャースコーンに生クリームと玉ねぎジャムの組合わせが良かったって教えられたの。びっくり!
実際に食べさせてもらうと、それはホントに良かったの。自分では絶対にたどりつけないおもしろい組合わせよ。

ここでまた自分の超能力に気付いたわ。
玉ねぎジャムをどうやって使ったら良いか考えられるのはcafe tojoの奥さんで、組合わせるパンを焼くのは旦那さんって、ピンときてたんだもの。
すごいでしょ、ワタシ。

玉ねぎジャムがきっかけとなってカフェで開かれるライヴイベントに参加することになり、自分の新しい工房をほったらかして日曜日には笹塚へ出掛けてきま〜す。
わ〜い。
ライヴで歌う人はとんちピクルスさん♡

ライヴの開場はPM6時だけどエバジャムの販売はPM3時からさせてもらうので、お近くの方や新宿辺りまでお出掛けの方は寄ってみてはいかがかしら!?
cafe tojoは笹塚の細い商店街、十号通り商店街をしばらく歩きます。
もちろん今回も玉ねぎのレモン&ビネガージャムを販売するわ。だって、玉ねぎジャムキャンペーン月間ですもん。




cafe tojoへの行き方はコチラ↓
http://blog.cafetojo.com/






玉ねぎのジャム

最近お弁当を作っているの。もちろんお昼ご飯用よ。
お弁当作るのって楽しいわ。
OL時代にはランチはほとんどお弁当だったし、その頃から別に苦ではなかったお弁当習慣。久しぶりでもやっぱり苦にはなんない。
だって前日の夜からだいたい準備しておくし、何品かは夕食の残りだもん。



今日のドカ弁。
ご飯の上におかず。 



夕べは新ジャガはえっと、なんて種類だったかしら。ナントカこがね…十勝こがねだったか、ホッカイこがねだったか…?どっちかを煮たの。
この頃ジャガイモの品種って多いわよ。と思ってグルグル〜っと検索してみるとこんなサイトが出てきたわ。
ちょっと可愛いんですよ。ジャガイモの名前、お花、実がキレイに分かりやすく一覧になってて。お花も実も可愛いうえに、それぞれのネーミングがなんとも言えないわよ。興味がある方はチラッと見てみてね。

何種類ご存知でした?ワタシは4分の1も食べたことないと思うわ。どこで食べられんのかしら?やっぱり北海道?

ワタシが煮たのは上の一覧表から十勝こがねだったみたい。十勝こがねの説明に煮崩れないのが特徴ってあるんだけど、ホントに煮くずれてないもの。お弁当に入れるなら煮崩れないのは重宝よねえ。
一緒に煮たのはベーコン、玉ねぎ、人参。オリーヴオイルでベーコンと玉ねぎをじっくり炒めて、人参を加えてからもじっくり。最後にジャガイモを加えてオイルを馴染ませてから白ワインをジャーっと回して薄口しょう油で味付けってレシピよ。
翌日冷めたのを味見してみるとものすご〜く甘かったからアラ?この甘み何?と一瞬疑ったけど、ジャガイモの分量に対して多いかしら〜、ま、いっか〜と使った玉ねぎのせいだわ、きっと。
煮上がるころに玉ねぎはあまり目立たないけど、甘みとして存在感を光らせてるの。
そう〜よね〜、玉ねぎってジャムになるくらいだもの!

そうなんです。なるんです。玉ねぎがジャムに。
買ったことあるもん、玉ねぎのジャム。
ジャム行脚のためのフランス旅行で訪れた南フランスでのことよ。

玉ねぎジャムの前に、フランスの郵便局って困っちゃう。
都市だとすんなり受けられるサービスが地方へ行くと途端に「そんなサービスはないわ!」(と言われているように聞こえる。もちろんフランス語)って突っぱねられることがアチコチであるんだもの。

フランスの郵便局でワタシがよく使って重宝したのがポステクスポールPOSTEXPORTという送料に梱包用のボックスがセットになった小包便でね、2kgまでボックスに詰められて当時16.77ユーロだったかしら。
これは普通の小包便を使うよりずう〜っとお得で、各地方で買ったジャムやハチミツ、ヌガーやチョコ、それから石鹸なんかをぎっしり詰めて何箱も日本の自宅に向けて送ったの。
最近は日本の郵便局でも500円のエクスパックとか500円と350円のレターパックってのが出てるでしょ。ケースを購入して全国一律の金額で送れるからたまに使ってるわ。

そのポステクスポールは都市なら必ず使えるのに、地方の郵便局だとなんて言って拒否られてたのか分かんないけど「そんなのないわよ!」とか「ボックス切らしてるわよ。」とでも言われたのか、使えないことがあったりして、んもうびっくりしちゃった。
だって日本なら全国一律のサービスが郵便局で受けられるでしょ!?
そんな時はプンプン怒って郵便局から飛び出して、出せなかった2kgのジャムやらハチミツを抱えたまま次の街まで文字の通り持ち越しよ。重いったら無いわ。

南フランスの小さな街でのある日も、郵便局で「ポステクスポール、シルヴプレ!」と窓口で梱包済みのボックスを差し出してみたら「ノン!」ですって!
どうやら2kgを超えちゃってるんですって。ええーーー!いいじゃないよう、ちょっとぐらい!ってキャンキャン粘ってみても、そんなことには忠実に「ノン!」と言張る係のおばちゃん。なにさ、コッチにはあちこちで少しのオーバーは見逃してもらったって実績があるんだから。ともう少し粘ってみても、効かないわ。
じゃあ、その場でジャムか何かの1瓶2瓶を抜いて計量し直しても「ノン!」ですって?んもう〜良いじゃないの少しくらい!とブツクサ言いながらまた何かを抜いて、やっと窓口を通って発送が済んだんだわ。
負けたっ!と窓口を後にする時、あら?こちらをチラッと見てから郵便局から去る黒髪の女性は、日本人?イヤだあ〜、ジタバタしてるとこを日本人に見られちゃったかしら?同じ日本人として恥ずかしかったかしら!?

日本人など見かけない南仏の小さな街に、1人だけ日本人女性が住んでいることが分かるのはその夜!
友人と南仏で一度はしっかり食事をしようと出掛けて行ったオーベルジュのレストラン。
田舎町のオーベルジュ、あ、オーベルジュってのは宿泊施設を併設したレストランのことなんです。ホテルでもあるけど、泊まるより食べるに重点を置いてる場所のことなんです。で、そのオーベルジュのレストランは田舎町のせいでしょうか、料理はとってもしっかりして重かったような…あんまり覚えてないのよね、デザートの衝撃があまりにすごくって。
食事を済ませたワタシ達の前には2段になった金色のワゴンがゴロゴロとやってきたわ。1段1段にぎ〜っしり何種類もの焼菓子や生ケーキが並んでて、3種類選んで良いですよって!
ちょっとしたパニックですよ。
戻れるものならあの一瞬に戻ってみたいものだわ。デザートをまた選びたいわ。

デザートまで済ませてからお会計の時に日本人か聞かれて、ウチでも日本人が働いてるんだって伝えられたのね。わ〜お!ホント!?となるとその日本人を呼んで下さったわ。
そうです、それが昼間郵便局で見かけた女性だったわけ。
彼女はお菓子の勉強のためにそのレストランで働かせてもらっているそうで、ワタシと会った日が修行最後の夜だったんですって。

立ち話だったけど、いろいろお話しさせてもらったわ。まずは郵便局での一件をえへへと言い訳してからね。お話しの中で印象的だったのはレストランのシェフにまつわるエピソード。いつも大胆にいろいろなレシピに挑戦しててハッとさせられるって言ってたの。その日の仕込みでも玉ねぎをジャムにしていて、しかもそこにパン粉をザーッと入れてましたよ!って笑っていたわ。

もちろんその玉ねぎジャムは買って帰ったわ。
う〜んと、味は忘れちゃった。え〜っと、もう7年くらい前のことなんだもの。
それでもね、ジャガイモの煮物で玉ねぎの甘さに玉ねぎジャムって良いかも知れないわねえ〜とあらためて思っているの。
来週、鹿児島の新玉ねぎが3kg届くから試作してみるのよ。
玉ねぎジャム作ってみるのよ!



 

スパイスいろいろ

あう〜。
久々に風邪をひいちゃったんですう、シーズンも終わるってころに。
しかも胃痛をともなったので、すでにピークは過ぎたけどしんどかったわぁ。

みなさんはどんなパターンで風邪をひかれます?パターンってありません?ワタシはばっちりあるわ〜。
それは”食べ過ぎからの風邪ひき”パターンよ。食べ過ぎってことで、まず胃痛を起こすのね。で、そうなるとすぐゾクゾクゾク…っとくるの。

あら、食べ過ぎで風邪ひくだなんて聞いたこと無いかしら?
ワタシはあるわ。ずいぶん前に友人から「食べ過ぎちゃうと”気”がゆるみ(開き)過ぎちゃう、そこから寒気が入ってきちゃうから風邪ひくんだよ〜。」って、聞いたのよ。「あ!その感じ、分かるう〜。」とそれ以来食べ過ぎは風邪の元と思ってる。
分かってはいるのにぃ、またやっちゃったわけなのよぅ。

決まってそんな風に食べ過ぎ由来の風邪をひいたときは、やっぱり胃が重いわけで食事などろくにとれないでしょ。 こんな時ばかりはイヤしい系のワタシも食欲ゼロなの。
はじめの2回は食事は白湯だけでパス。で、3回目からやっと空になった胃がすこし空腹を訴えはじめるから、薬を飲むため(今回は強そうな薬だからね。)にも食べとかなきゃってね、そんな時に食べるのはうどんですよ、うどん。(うどんが一番消化が良いんですって、どこかで読んだの。)

でね、うどんを食べる時にはショウガをすりおろしてお出汁に入れるのよ。あんまりたくさん入れるのは辛みが強いから注意しなきゃいけないけど、具合の悪いときは風邪でも胃痛でもショウガなのよね。ワタシの場合は胃もたれがあるせいかネギだと匂いだけでノー!って感じだわ。
すうどんにショウガがベストよ。
いつだったか、出先で具合が悪くなっちゃって、それでもうどんが食べたくて入ったお店で注文したうどんについてきた薬味のネギをショウガに変えてもらったことがあるわよ。(快く交換して下さったの。)
ショウガおろしを加えればぐんと食欲がわくし、なんとなく胃へのおさまりも良いように思うの。そんなことありません?

え〜っと、スパイスのことを書こうと思っていたら、つい最近の風邪で苦しんだ話しからになっちゃったわ。
ショウガもスパイスだから、ついつなげて考えたのね。



カルダモンには切込みを入れて使う。



スパイスのことを考えていたのは、今年のデコポンマーマレードに初めてカルダモンを使ったからなのよね。
カルダモンはこれまで夏の奄美プラムにしか使っていなかった(はず)スパイスなの。
カルダモンはスパイスの女王なんて呼ばれてたたり、カレーに丸ごとたっぷり使うのがおもてなしだとか何かで読んだことあるわ。
カルダモンの入ったチャイは甘い香りがして好き。インド料理ではけっこう甘いものに使われるんですよね。
シュワ〜ッとした清涼感があって、甘い香りはエキゾチッックで、けっこうきついから大量に使うととんでもないことになっちゃう。だから大鍋にひと粒だけ加えて煮込むことにしたの。

スパイスやハーブには、果物の持っている微かな香り、煮ちゃうと消えちゃうような香りに近づける役割と、素材によっては気になるきび砂糖の香り消しの役割があるんです、一応。
今回のカルダモンはデコポンの皮にある独特のからい香りを消すためにと、果汁の濃厚なオレンジな味わいにからませるにはちょうど良いんじゃないかしらと選ばれたの。
エバジャムで使っているカルダモンは薄緑色の1センチ程の粒で、皮を割ると黒い小さな種がたくさん入ってます。その粒の香りと清涼感は薄緑色の表皮より何倍も強くって、噛んで口臭予防になる香りの粒みたいな感じね。あまり食べたことないけど、きっとそんな感じ。
香りの粒が面白いからジャムに残しときたくて、カルダモンから種を出してひと瓶に1〜3粒しのばせてみたわ。
得体の知れない香りの粒なんてかじりたくないってときは避けて、香りの粒を体験したいときにはぜひかじってみて欲しいんだけど、そんなロシアンルーレットなジャムはいけないかしら…?






カルダモンをちょちょっと調べてみると、あら奇遇♡ショウガ科の多年草なんですって。ショウガつながりでいつかショウガとカルダモンを一緒に使ったジャムを作ってみたいわ。
それに種子は芳香健胃作用のある生薬とされてるそうよ。
かじってみるとジュッとにじむ油分からミントの葉っぱよりも強い清涼感!これは効きそう。健胃のためにたまにかじっておいたら良いかも知れないわね。




行商の帰り道

今季2回目に注文したキウイがまだ来なくってね、いま待機中なの。
エバジャムで使うキウイははね出し品(B級品ね)なのね。大きすぎたり小さすぎたり、形が歪んでたりするはね出し品がごちゃ混ぜで届くのよ。

キウイって収穫してからしばらく追熟するの。熟したのから順に冷蔵庫から出して、その熟した中からはねられたのがB級品としてエバジャムに届くんだと思うの。
だから頼んでからしばらくしないと来ないのよ、きっと。
それでも頼めば3日ほどでいつもは届くんだけど、今回はもう1週間は待ってるから担当の方から忘れられたんじゃないかと思って催促しちゃった。
担当の方から金曜の出荷で土曜日の午前中には届くはずって答えがあったから、やっとキウイジャムの第2弾を煮始められるわ。

キウイジャム第1弾はコアントローってリキュールを少し加えたロマンチックバージョンで、これはもうほとんど売れちゃった。
第2弾はレモンピールとホワイトラム酒を加えたキリッとバージョンにしたくて、レモンの皮はもう何日か前に刻んで煮こぼして出番待ちの冷凍庫の中よ。
包丁だって、キウイ待ちの間に3本研いじゃった。
地方のお友達からいただいたジャムの注文もみんな発送は済んじゃったし。
煮るべき他の果物もないから少しのんびりモードなの。ていうか、煮るものがないとイヤな感じだわ。果物に追われて気持ちがヒリヒリするくらいがちょうど良いのかも、なんて今は思っちゃう。

ウチにあるのは自分のおやつ用にバナナと温州みかんがあるだけ。これじゃフル〜ツデイズが書けないわ〜っと。
なにを書いたらいいかしら〜っと。

なんて考えててそう言えば、ワタシ、またグチりたいことがあったのだった。
ジャムな日々に関係はあることだから、この隙に書いちゃうわね。

エバジャムの販売スタイルは、ご存知の方も多いと思うけど、行商が主な販売スタイルよね。
重〜いジャム瓶は販売する現地まで車を手配して運ぶときもあれば、宅急便で送っとく場合もあるの。近所なら自転車に積んで搬入するわ。量が多くなければカートに積んでガラガラ電車を乗り継いでくことだってあるの。
いまあげたのは搬入の時のことね。
だけど販売が終わっての帰り道は、売れ残った瓶や回収した空き瓶に、販売に使ったラックや備品をひとつにまとめてカートでひいて帰るの。ゴロゴロ〜ってね。
ものすごい量が売れ残るってことはないんだけど、それでも、パッと見の荷物はまあまああるわよ。






荷物のカートをね、ただひいて帰るなら別になんてことはないのよ。多少重くたって。
でもね、電車の乗り降りは気を使うわ。ホントに邪魔だと思うもの。
改札口でなんてエイヤッてな感じ。両手がふさがってることもあるから、スイカを手にしたらソレッと機械を通らないとさ、吉祥寺はとにかく駅に人が多いから、ヘンな大荷物の迷惑なオンナになっちゃう。
なっちゃうの〜!

だから、とくに改札口では気合いを入れてるのに!
こないだひどいおばさんに遭遇したわよ。
あれは吉祥寺駅の改札、アトレ口でのこと。
その日も市の帰りかなんかで大荷物をヨタヨタとカートでひいてたの。
吉祥寺について、さあ、改札を通るわよって、改札機のちょっと前で右肩にかけてるバッグの中の財布をすぐに取り出せるように左手でつかんどいたわ。スイカはお財布の中にあるからね。
対向者のいない改札機を選んで、いざ機械の前に立ち、ソレッと読込み部分にむかって財布を差し出そうとしたら、財布が何かにひっかかって出てこなかったの〜。リズミカルにタッチするはずだったのに〜。

あわわ…財布が出ないよと、ともたついてる間にいなかったはずの対向者=おばさんが機械の前に立っていて、ずんずん進んでくるのよ、ものすごい形相で。しかも悪態つかれたのよ〜。
何て言ってたかしら。「そんなとこに立ってるな!」とか、とにかく邪魔だ!どけ!みたいなこと言われたわ。ホントよ。
おばさんが選んだ改札機にはワタシって対向者がもたついてるのが、もともと見えてるはずなのにね。

他人になんてこと言うのかしらねえ。ちょっと信じられなかったわよ。
自分と違うペースの人間(ワタシ)に、たかが改札機を通るってだけのことに目を吊り上げて罵るなんてことしちゃ、いけないわよねえ。
だから、なにかこのおばさんには言ってやんなきゃいけないわって、とっさに考えて言ってやったわよ、「そんなこと言っちゃいけないんだヨッ!」ってさ。
おばさんの反応は確認してないけど、聞こえてたかしら。






本当に自分が悪かったら、ごめんなさいって言えるんだけどねえ。
え?ワタシ、悪くないわよねえ?ちょっとトロい子が休日の吉祥寺駅にいちゃいけないってこと、ないですもんねえ。
みなさんだったら、こんな場合になんて言いかえしてやります?

こないだ友人とのおしゃべりで、理不尽に悪態つかれたらどうする?って話しになってね、黙ってやり過ごすのはイヤじゃない?でも悪態で返すのは無しよねって。
とりあえず「口が悪いね!」って言ってやるってことにしたわ。
年上には「お姉さん」て付けてやるってことも、決まったわ。
「お姉さん、口が悪いねえ。」って。

どうかしら?もっと良い言い方があれば教えて欲しいわよ。
めったにこんな目には合わないけど、フル〜ツデイズの行商にはこんな試練もあるんです。












ラベルのこと

犬好きかネコ好きか、って話しになればワタシはもちろんネコが好き。
どっちもって方やどっちでもないって方もいるわよね。
エバジャムを手に取ったことのある方なら想像がつきますよねえ?
ラベルよ、ラベルを見たら一目瞭然ね。





白ネコと黒ネコがタンポポを挟んで並んでいるでしょ。
あら、ネコたちに挟まれてんのはタンポポですからね。アザミじゃないのよ。
アザミも好きな花だけど、タンポポのつもりで選んだモチーフですから。

タンポポは4月生まれの誕生花なの。
え〜っとそれは、前に働いていた職場の女子たちの間で話題になって回し読みしたネイティブアメリカンの占い本、メディスン・ホイールがいってたのよ。
4月生まれのワタシの誕生花はその占い本によるとタンポポなの。他にもそういうトーテムってシンボリックなものが生まれ月ごとに与えられてて、誕生花もその一つ。
あ、マズいわ…占いの話しになっちゃう。少しなら良いわよね。

で、小学生からの占い好きなもので、今までに読んできた数々の占い本の中にも4月生まれに良い食べ物にタンポポルートがあげられてたりして。
タンポポルートってタンポポの根っこのことよ。根っこを煎じたり細かく挽いたのにお湯を注いでできる黒い汁はタンポポコーヒーって呼ばれて、民間医療的には健胃のため、自然食的にはノンカフェインコーヒーとして飲まれてますね。
そう、タンポポルートって胃腸の薬にもなるってことなの。
4月生まれの体質のウィークポイントは「胃腸」だって、なにかに書いてあるのも読んだことあってね、それぞれ別の本から得た情報でも、ほら、誕生花ー胃弱体質ってとこでタンポポがつながってくじゃない。
20代後半まではものすごい胃弱体質で、胃カメラはもちろんのんだことあるわ。お医者さんにも診察室に入るなり「胃弱な体型しているね〜!」って笑われたくらいなの。失礼なお医者だわよね。

実家のあった埼玉のあぜ道では苦みのある葉っぱを摘んでサラダにしたりもしてたわ。東京じゃ、もはやタンポポですら見つけるのが面倒だけどね。
そういえば葉っぱのあの苦みも健胃になりそうよねえ。

占い本のいうことが体質にたまたまあてはまっただけかも知れないけど、でもさ夏の果物や野菜を食べることで体を冷やすとか冬の根菜が体を温めるのを考えると、生まれ月によった体質や性質があるって考えても面白いわ。

そんなことで、タンポポってワタシにとってはけっこう馴染みのある植物なの。
だからネコたちが囲むのはタンポポなのよ。

で、ネコ2匹はっていうと、今は妹が飼っていて一緒には暮らしてないんだけど、本当はワタシが飼っていた白ネコと黒ネコなの。
可愛がってる2匹が4月生まれに縁のあるタンポポを囲むの図。出来上がった当初は「タンポポネコ印だよ!」なんて言ってたわ。






タンポポネコ印のすぐ下の「Trade Mark」の文字は、古いラベルやマークを見るとほとんどに入っているから入れたの。このマークはなくても良いよってものすごく先輩の、プロのフォント(文字)デザイナーさんにも言われたけど、なんとなくだったけど絶対入れたかったから残して〜!と残してもらったの。
「Trade Mark」にダメ出ししたプロのフォントデザイナーさんは「エバジャム」の文字をデザインしてくれたわ。「Trade Mark」を余計と言ったけど、昔のラベルを真似してるってことを理解してくれて「エバジャム」のエを古いエにしてくれたのよね、きっと。さすがよね。

マークが出来るまでをつらつら思い出してみると、短い時間で出来上がったわりに、思い入れがあるものねえ、我ながら。
子供に名前をつけるときって、こんな感じなのかしら?

エバジャムを始めた頃には、度々エバジャムマークの由来を説明する機会があったけど、最近あんまり聞かれなくなったせいかしら、久しぶりにマークについて語っちゃった。
夕べ大量にラベル印字したせいって気もするけどね。






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プロフィール

 
宇佐美エバ亜希子
うさみエバあきこ
ジャム職人
埼玉県上尾市出身
季節を追った国産果物や野菜のジャムを作ります。 エバジャムを召し上がれ!

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