端境期の決意!

ジリジリ、ジリジリ…。
来ないわあ〜。
来ないんだわあ〜。

青梅が届かないんだわあ〜。
青梅の「実」自体もだけど、先週、送ってくれるって約束していたジャム用青梅の画像も、ちっとも届かないじゃないのう。

雨や雪や日照りなどなどなど、農家さんの仕事のタイミングって彼らの独断で決められないことも多々あるじゃない。数日前まで続いていた雨のせいもあって青梅の収穫が出来ないのかも。だから画像も送れないのかも。と思うと催促の電話も入れづらいじゃない。
しばらく何もせずに待っていたんだけど、3日待ったらもうガマンしなくて良いわよね?
小田原の農家さんへ連絡してみると、エバジャム担当の方はいらっしゃらないから伝言を頼んで電話を切ったの。
電話は待っていても来なかったの。だけどね、メールに梅の画像が送られてきていたわ。








ははあん…、やっぱりねえ。きっと約束を忘れてたんだわ!
「あっ!」と思って、慌てて画像を送信したんじゃないかって思うのよね。そんな風に疑っちゃうわ。
エバジャムのキウイも同じ農家さんから送っていただいてて、もちろん担当の方は同じ人でね、キウイの件で連絡を待っていても折り返してきてくれない場合が何度かあって、再度こちらから連絡したときにワタシからの電話だと分かったとたんに「あっ!」って小さい声が聞こえてくることがあったの。
「あっ!」ってのは『忘れてたー!』って意味の「あっ!」なんでしょ。
んもう、「あっ!」じゃないわよ、「あっ!」じゃさあ。

でもね、良いんですけどね。
いろいろお忙しいんでしょうし、それにさ、対応はいつも親切丁寧だものね。

自分のブログ、「エバジャムのページ」を読み返してみると6月の頭に梅を待っている様子を以前にも書いていて、果物の収穫が一瞬止まる端境期(はざかいき)の、ちょっとブラブラした状況は毎年同じってことなのよね。
だからさ、この時季にどこか農家さんのお家を訪ねて出掛けたら良いんじゃない!って、去年も思っていたはずなのに、今年もまたタイミングを逃しているの。
来年以降は端境期の計画をたてられるようにしなくっちゃいけないわ。

慌てて画像を送ってくれた担当の方のメール文は、いつもに増して丁寧で、ワタシのことお得意さま扱いだったからちょっとおかしかったわ。
週末には着くように送って下さるって。
ああ、待ち遠しい。

端境期には少し手があくことになるから、体はしばらく休めることができたの。だけど、ジャム屋の手元に材料となる果物がないとなると、これは精神的にあまりよくないみたい。
この記事だってエバジャムの「フル〜ツデイズ」ってタイトルなのに「フル〜ツ無いデイズ」の日々だわ。そんな数日はそわそわするし、ものすごくサボってる気分なのよ。
ああ、だから、本当にこの時季にどこかへ修学旅行へ出掛けられるように1年のスケジュールを年初めにでもたてるよう、今ここで決めたわ。あら、しつこいわね。

さて、いよいよ青梅が届きます。
すでに心待ちにしてる方からはお声がかかってます。
待ってる人がいるって、嬉しいものよ。今年は例年より多めに作っちゃうわよ〜。
乞うご期待!





ラ・フランスとキウイがバッティング

プルルルル…プルルルル…

 「おはようございまあすう〜、アベですう〜」

あっら、早いお電話ね、アベさんたら。

今週からラ・フランスを送ってくださってる山形のアベさんからの電話は、次のラ・フランスはいつ送るかい?というもの。
第1弾をジャムにし終えたばかりだしそのラ・フランスが届いた時に、この後すぐにキウイが届くから第2弾の発送は週明けにタイミング見計らって電話するわね!って言ったといたはずだのにい。

いいの、いいのよ、アベさんだもの。
こないだ伝えたことをもう一回繰り返して、来週ね、来週電話しますからね〜!って約束して電話を切ったの。

アベさんはワタシがどこにいてもキャッチする。
そりゃあ、携帯電話の時代ですもの。どこにいたって携帯を持っているんだからつながるわよね。
西荻窪のご飯屋さんでも、渋谷の歩道橋の上でも、アベさんと果物の発送を相談したわ。
ラ・フランスの第1弾発送を促す電話は、東中野の先輩宅でのランチ時に受けたんだわ。


届いた第1弾



”できるだけ早く!!”って…
このタグは段ボールの外側に貼ってあったものだから、運送会社の運ちゃんへのメッセージなのだけど、こうして見てみるとまるでワタシへのお言葉に見えてしまうのは被害妄想が過ぎるかしら…。
あ、いえ、アベさんにハッパかけられて仕込みの手も進むってものです。


ラ・フランス第1弾と第2弾に挟まれて届けられる予定のキウイは、アベさんから朝の電話を受けたその日に、立川から無事着荷。


ドオーーーン!
第1弾の無農薬キウイ!


このキウイの生産農家は学生時代の友人なのです。
エバジャムのキウイジャムに使われるキウイは、シーズン始めにまず立川で生産されるものから届いて、次に小田原のものへ移るんですね。
で、最初に届く立川のキウイの方が、農家へ嫁いだ友人からの仕入れなの。

学校を卒業してからはほとんど会うこともなかった彼女とは、『天然生活』でエバジャムが取材された時の記事に紹介されたニチニチ日曜市に彼女が遊びに来てくれたことで再会したんです。
その後、嫁ぎ先でキウイを作っているから使ってみない?と誘われるがままに届けてもらうようになって今年で3年目よ。

ドオーーーン!とお見せしたキウイ、洗いながら気がついたのはどうやら2種類をごっちゃにつめて届けられてるらしいの。
この写真を見たら分かるわよ。

上:長い       
下:丸い


















形が全然違うのお分かりになったでしょ。
この2種類がね、1個の段ボールに一緒くたに入ってるのね。

どう違うのかしらね、この2種類は。
どうやら丸い方のが先に熟してきてるようで、ヘタのまわりをグッと押してみると指が少しはいるけど、長い方はまだほとんどがカチッとかたいわ。
まだ食べてないから味は分からないの。味に違いがあるのか楽しみだわ。

2種類のキウイを一緒にしちゃうザックリしたところは、そうね、学生時代の彼女を思い出すと納得の感じかも。
どこかふわあ〜として、ものの例えや言い回しがユニークで優しい彼女の印象から離れないもの。
人って時が過ぎてもあんまり変わらないのでしょうね。
用事があるからとウチへは寄って行かなかった彼女とのほんのちょっとの立ち話にも、ユニークな物言いは健在だったわ。

疎遠になっていた古い友人はいつの間にか農家へ嫁いでいて、ひょんなきっかけでワタシを見つけてくれた。その彼女から果物を仕入れられるなんて、こんなふうにそれぞれの仕事を通してつながっていくこと、20年前には想像もしていなかったわ。
ううむ、人生っておもしろい。

いつか彼女のキウイ畑見学に行かなくっちゃね。
無農薬、無化学肥料で野菜を作っている「宮野さん」になった彼女のブログはこちら↓
「宮野のやさい」


そうそう、丸いキウイは食べごろだからすぐ煮られるけど、まだかたい長いキウイは追熟が必要なの。手が空いちゃいそうだから、アベさんには第2弾ラ・フランス発送のゴーサインを電話したら嬉しそうだったわ。

「ン〜!がんばってどんどん作ってね〜え!」

とのお言葉よ。
















頼りにしてます。

 春に気温が低かったことや、雨の多かったこと、おまけに3月にヒョウが降ったこともあって、小田原の梅の収穫量は例年に比べて2割程度、だなんてニュースを聞いていたわ。
(2割って、あんまりな量よねえ?農家さんはどんな気持ちなのかしら…?)

雨が降っては、「梅が落ちちゃう〜、梅があ〜。」と心配してたの。
小田原のキウイ農家さんは梅も育てているから、「梅って今年はどうですか?」と聞けば、あっさり、「ダメですねえ」だって。
去年、自分で収穫させてもらった友人の持つ梅の木も、それほど実をつけてないだろうと思ってるわ。

そんな感じだもの、今年の梅ジャムはちゃんと作れるのかしら!?とずいぶん気をもんでいたのだけど、そんなに心配したってしょうがないもの、なるようになるわさ、と考えないようにもしてみたわ。

だけど、待てよ。
イチゴでは毎年相談にのってもらっている近所のベジタブル・セレクトショップ(八百屋さんのことね)に、今年は梅の仕入れも相談してみとこ。

この八百屋さん、おやじさんとお母さんに「せがれ」(おやじさんがこう呼ぶの。いい響きじゃない?生で聞くこと、なかったもの)でやっていて、常連さんが多いのでしょうね、お客さんはおしゃべりしながらお買い物してて、楽しそう。

知人、友人の農家さんを見ていると、後継者の存在が見当たらなくて、「ああ…もしかしてこの代で終わりなの‥?」と勝手に心配してしまうお家もあるの。本当に勝手ながら、素材仕入れの先行きのことを考えちゃうのよ。

そう、だからこの八百屋さんの未来は「せがれ」ががんばってるのだもの、安泰、のはずなのよ。2代で働く姿を見ると、嬉しくなるの。
いいぞ!「せがれ」!ピンク・フロイドのTシャツ、かっこいいぞ!(着てるんだもの)とひそかにエールを送るのも、ジャムのためなんだけど。

では、梅の仕入れ相談を、現社長のおやじさんへ。
イチゴのときもそうなんだけど、梅の相談をしたときにも「任せときな!」って二つ返事で引き受けてくれたの。
やっぱり、きめ細かく付き合えるのは個人商店じゃないかしら。
商売とはいえ、「任せときな!」だなんて、頼りがいのある言葉を聞かせてくれる人、います?ワタシにはこの八百屋さんくらいしか、いないわあ。嬉しいものだわよ。

ほかにもお肉屋さんに、和菓子屋さん、お花屋さん、ギリシャ産石けんと化粧水を買う雑貨屋さんがマイ・アドレスにあるの。そりゃ武蔵野のはずれですから、粋でシャレた店ってわけにはいかないけど、多少のわがままは聞いてくれるし(そこが重要!)、それで日々の生活は十分カバーできるもの。
あら、梅の話しが個人商店の話しに流れちゃってる。

おやじさんには、どんな梅が欲しいのかをしっかり伝えてあるから、あとは、それこそ任せてしまって、仕入れた梅を届けてもらえばいいの。
そうして実際に届いた梅は、小粒ながらもしっかり固い、白加賀という品種の、きれいな青梅。まだ未熟なものだから、実に鼻をくっつけるようにしてクンクンとかいでみれば、青さの中に隠れるすっぱい香りがさわやか〜。
ああ〜、これよこれよ、これが夏の始まりを告げる香りなの。

ああ、良かった。助かった。
無事に青梅の実をジャムに出来るもの、良かったわ。
もう何回かは、届けてもらうつもりよ。

ホッとして、梅の仕込みに取りかかった数日後に、白加賀の木を持つ友人から連絡があったのよ、「今年も、どうする?」って。
なんだあ、あれこれ気をもんだのに。

友人の梅の実は、どうしてもタイミングが合わないから、今年の収穫は残念ながらあきらめたけど、来年はきっととらせてね。

これが去年とらせてもらった梅の実なんだけど、見てもらおうかな。
きれいでしょう。

さあ、これから青梅がジャムになってくわ。
青梅ジャムは、毎年楽しみにしてる人が決まってるのよ。この時季になると、「梅のジャムはまだなの?」って聞かれるのだから。













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プロフィール

 
宇佐美エバ亜希子
うさみエバあきこ
ジャム職人
埼玉県上尾市出身
季節を追った国産果物や野菜のジャムを作ります。 エバジャムを召し上がれ!

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